ランサムウェアに暗号化されるクラウド・されないクラウドとその違い

 

 

こんにちは、BackStore です。

ランサムウェアの猛威は止まりません。
最近では、モバイルを狙ったランサムウェアが増えているようです。

個人はもちろん、企業でも Android や iPhone あるいは Windows Phone を使用しているところは多いかと思いますが、それらも決してランサムウェアから無縁ではありません。これらのデータの保護も検討する必要があります。

さて、ランサムウェアに着目したデータ保護ということで、BackStore ではよく「外付けハードディスクへのバックアップは暗号化される、安全なクラウドへ」と言っていますが、お客様から「クラウドへバックアップしたデータも暗号化されると聞いたが、大丈夫か」とお問い合わせを受けることが多くなってきました。

「クラウドへバックアップすれば大丈夫」と「クラウドも暗号化される」、この2つ、実はどちらも真実です。

そこで今回は、バックアップと”クラウド”、ランサムウェアの関係を整理したいと思います。


その0. バックアップデータも暗号化されるの!?

 

クラウドの前に、まずバックアップデータから。
バックアップデータも、暗号化されます。

感染した筐体(主にPC)と物理的に接続されている、あるいは同一 LAN 内にあるデータは暗号化されます。

そのため、外付けハードディスクや USB は勿論、データセンター内のファイルサーバも、暗号化される危険性があります。物理的に繋がなければいいので、バックアップ時以外は切り離しておく、というのも手段の1つです。

が、日夜業務に追われる従業員にそれを課すことが現実的かどうかは考える必要があります。また、ランサムウェアはいつ暗号化を実行するかわかりません。繋いだ瞬間に実行されれば、意味はありません。

しかもランサムウェアにとって「バックアップ領域」はいわば天敵ですから(バックアップがあると身代金回収ができない)、これらのドライブ領域は真っ先に狙われるのです。さらに、Windows の VSS 領域や Mac の Time Machine も彼らの”敵”の1つです。


その1. クラウドもランサムウェアに暗号化される!?

 

その「天敵」には、クラウドサービスももちろん含まれます。

Google Drive や Dropbox などの【同期型クラウドストレージ】は、ランサムウェアの種類にもよりますが、暗号化されます。聖域ではありません。
Dropbox は、「Dropbox 内のファイルが暗号化された場合」の対処法を公開しています。他のクラウドストレージサービスも、復元する方法を提供してはいます。が、その工数や方法、かかる日数などが現実的なものかは、あらかじめ確認する必要があるでしょう。


その2. どうやってクラウドを暗号化するの?

 

ランサムウェアは、クラウドストレージの便利な「同期」機能を悪用します。

デスクトップに同期されたクラウドストレージのファイルは、ローカルファイルと同じように暗号化されてしまいます。
仮にその同期フォルダの中にランサムウェア実行ファイルが隠れていた場合、ストレージ内すべてのファイルが暗号化される危険性さえあります。

例えば Virlock というマルウェアは、暗号化したファイル自身を「感染源」にすることができるゾンビのようなランサムウェア(実際の挙動はむしろ寄生虫に近いです)なので、上記のような「クラウド内すべてが暗号化される悪夢」が現実になる可能性は高いでしょう。

なお Virlock の挙動に関しては、海外のクラウドセキュリティベンダーの Netskope が Box を使って検証しています。
下記の記事の「Demonstration」の項に詳細が記載されています。
https://www.netskope.com/blog/cloud-malware-fan-virlock-ransomware/


その3. 同じクラウドなら、クラウドバックアップサービスもダメなのでは?

 

一言で「クラウド」と言っても、仕組みが違います。
一般的な「クラウドバックアップサービス」であれば、暗号化はされません。
クラウドストレージが暗号化されて、クラウドバックアップサービスが暗号化されない理由は、主に下記です。

1. ユーザがクラウド内データの書き込み権限を持たないため

クラウドストレージは、当然ですが、ユーザがファイルにアクセスをし、編集をすることが可能です。ランサムウェアはこのユーザ権限を奪取し、ファイルを暗号化していきます。

一方、クラウドバックアップサービスのクラウド内のデータは、ユーザがアクセスすることができません(復元は無論可能ですが、クラウド上でデータを編集・加工することはできません。書き込み権限はありません)。

 

2. クラウド内でランサムウェア実行ファイルが活動できないため

バックアップされるデータは、クラウド内においても(大抵は)圧縮・暗号化が施されています。いわば、粉々に砕かれた状態でクラウド上に保存されています(仮死状態になっているとお考えいただければ良いかと思います)。

さらに保存先のファイルシステムは、通常ランサムウェアがターゲットとしている OS(Windows、たまに Mac)とは異なります。

 

そのため、ランサムウェア実行ファイルをバックアップしてしまったとしても、クラウド内のデータまで暗号化される、ということは防げるわけです。


まとめ 適材適所で快適なクラウド利用を

 

クラウドストレージは便利です。BackStore チームも使ってます。

ですが、これらはあくまで「作業効率化」「ファイル共有」のためのサービスであって、ファイルを「保護」するためのものではないことに留意すべきです。
一方 BackStore は「データ保護・管理」に主軸を置いたクラウドサービスです。

ストレージのように共同編集をする便利機能はありません。ですが、クラウド内のデータは暗号化されません。

 

過去の世代の復元

もちろん開発元などに問い合わせる必要なく、数クリックで完了します。例えば営業部隊しかいない A 事業所がランサムウェアに感染しても、復元したいデータを Web かクライアントソフトから選択するだけで、すぐに復元できます。IT 知識はいりません。

 

自動で細かくバックアップ

また、バックアップ対象のデータは自動的にクラウドへバックアップされるため、従業員の操作は一切不要です。
最短 1 分ごとのバックアップが可能なため、「いざ復元しようとしたら一週間前のデータしかない」という事態を防ぎます。

 

ログでランサムウェアを追跡

さらに、バックアップしたデータは細かくログを残しています。全文検索も可能なため、いつ、どの筐体にあやしいファイルが侵入したのかを探ることができます。

 

多様な保護領域で柔軟な業務復旧を

また保護するデータの種類も多様です。ファイルだけでなく、OS の設定ファイルやアプリケーション設定、メーラーなども細かくバックアップできます。新しい機器の用意ができたら、1 から設定しなおすことなく、すぐに業務を始められます。

仮想サーバであれば、仮想サーバ丸ごとの復元も、ファイルごとの復元も両方可能なため、柔軟な業務復旧プランを立てることができます。

 

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IT 担当者がたった一人でも、企業のデータをしっかり守るバックアップを行うための7ポイント

 

こんにちは、BackStore です。

BackStore は国内約 1,300 社の企業様にお使いいただいております。お客様は、国内中に拠点があるような大企業様から中小企業様まで、さまざまですが、数の上で多いのはやはり中小企業様です。

多くは IT の担当者が一人しかいない、あるいは他の業務と兼任している会社様です。

一昨日、この実感を裏付ける調査がデルから発表されました。国内企業の IT 動向を調査結したものですが、それによりますと、IT 担当者が一人しかいない、あるいは担当者がいない企業が全体の 3 割にもなるということでした。(詳しくは ITPro さんの 2017/2/14 付けのこちらの記事をご参照ください


 

その1. IT 人手不足の場合、最適なバックアップとは?

 

人が足りなくても、データが業務に重要であれば、それを保護することは担当者の責任です。人が足りないのであれば「運用が楽で手離れが良い」「万が一の時に即時対応できる」サービスが求められますが、ではそれは具体的にはどのようなサービスでしょうか。

運用が楽で手離れが良いために

  • バックアップ機器のメンテナンスが必要ない
  • 日々のバックアップに手作業を必要としない
  • バックアップサービスを OS ごとに使い分ける必要がない
  • バックアップ状況を簡単に確認できる、自動アラート機能などがある
  • 新人・引き継ぎ・社内の教育コストがかからない

万が一の時に即時対応できる

  • 復元が簡単
  • 万が一の時のために電話、メールでのサポートが充実している

ちなみに、バックアップが万全でないなどの場合、「バックアップ機器もスプリンクラーで故障し、データ復旧に3日寝ずに頑張ったが半分しか復元できなかった」などのことが起こりかねません。そこまでいかなくとも、「そういえば復元方法がよくわからない(いざとなれば何とかなるかも)」という企業様は多い印象です。

 


 

その2. クラウドバックアップ vs ローカルバックアップ

 

では、バックアップ先としてより好ましいのは、クラウドと自社内、どちらでしょうか。どちらも一長一短ですので、自社に最適なものを選ぶ必要があります。

 

ローカルバックアップの良い点・悪い点

勿論、NAS を購入して自社内でバックアップを行う方が安価です。ですが、NAS は突然壊れることがありますし、ランサムウェアには対応できません。NAS につながっている機器の1つがランサムウェアに感染してしまえば、バックアップデータもすべて暗号化される危険があります。

また、NAS 入れ替えの手間や復元の手間、あるいは担当者不在の時に万が一のことが起こった時の対応、災害時の大きな揺れやスプリンクラー誤作動による NAS の故障など、懸念は多くあります。

 

クラウドバックアップの良い点・悪い点

一方のクラウドバックアップの主なデメリットは、ランニングコストがかかる、ということです。

メリットとしては、やはり手離れの良さが挙げられます。基本的に IT 専任者がいない、足りていない場合のデータ保護の問題点は、クラウドバックアップで解決できるかと思います。

AWS などにバックアップするために一から自社構築するのは大変ですが、SaaS であれば、基本的にはバックアップ対象の機器にインストールするだけで、準備完了です。

勿論機器の入れ替えやメンテナンスは不要ですし、ランサムウェアの感染も免れることができます。サービスだけで自動で通信・データの暗号化をするか、どこにデータが保存されるかなどのセキュリティ要件は確認する必要がありますが、それがクリアできていれば、自社の棚の上に置かれた NAS にバックアップをするよりは、クラウドにバックアップした方がずっと安全です。

 


その3. BackStore のバックアップ

BackStore が中小企業様のバックアップにお役立ちできることは、主に下記です。
運用面

  • 手動操作不要の自動バックアップ
  • Web 管理コンソールでバックアップ状況確認
  • 自動アラート通知
  • マルチ OS 対応でサービス使い分ける必要なし

サポート面

  • 復元は数クリック
  • OS をまたいだ復元・遠隔復元
  • 緊急時 24365 のサポート対応

バックアップ対象を選ぶだけで初期設定が完了したり、手動操作不要で継続出来たり、機器や回線の負荷が少なく済むというソフトウェア側の利点もあります。ですが、やはり 2009 年からサービスを開始し、ずっと日本の中小企業様を中心にサポートしていたため、そのあたりのノウハウが蓄積されていることも大きなポイントかと思います。

とはいうものの、クラウドバックアップだけでも日本にはたくさんのサービスがあります。「バックアップ方法」ということになりますと、枚挙にいとまがありません。是非自社に最適なサービス・方法を見つけ、いつでも事業を継続できるようなシステム作りを行っていただければと思います。

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【今更聞けない】なんでクラウドにバックアップを取るの?〜クラウドバックアップに向く企業・向かない企業〜

こんにちは、BackStore です。

厳しい寒波がなかなか落ち着きませんが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、「なんでクラウドにバックアップを取る必要があるの?」についてです。

 

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なお、クラウドバックアップについては、その必要性と同じくらい、「ストレージをバックアップ代わりにできないの?」という疑問が投げかけられます(経験上)。
そちらについては、このブログの2016年8月25日「【今更聞けない】クラウドストレージがバックアップとして使用できない理由5つ」をご確認ください。

 


その1. どういう背景でクラウドにバックアップを取るの?

 

バックアップであれば、当然安価な NAS を購入した方が安く済むわけです。では、なぜ多くの企業がクラウドにバックアップを取るのでしょうか。会社によって理由は様々ですが、主なものは下記の5つです。

・ランサムウェア対策
・BCP 対策
・管理、運用の手間削減
・拡張性の確保

各項目については、その5で詳しく記述します。


その2. クラウドバックアップはどういうところに特に向いてるの?

 

・データを絶対に消失させたくない
・持ち出しの多い機器もバックアップしたい
・バックアップ専任担当者がいない

社内バックアップは、後述するようにランサムウェアや災害、バックアップ機器の故障などからデータを守れません(自社でバックアップアプライアンスサーバを構築し、データセンター並みの設備を備えている会社はまた別です)。

また、例えば営業がパソコンをバックアップするために一々社外から VPN をつないで社内サーバへバックアップを取ることは、業務の中断すなわち生産性の低下につながります。

そもそも、すべての営業が定期的にちゃんと VPN につないでバックアップする、ということ自体、考えにくいでしょう。だからと言って HDD に手動バックアップでは、継続性は確保できません。さらにその HDD を社外へ持って行った際に盗難・紛失が起きたら、ただバックアップデータを失うだけでなく、情報流出につながりかねません。

専任担当者がいない状況で、バックアップ機器の運用や入れ替え、拡張、保守を行うのは手間です。本来の業務に手が回らなくなる可能性がありますし、人件費も嵩みます。

上記のような会社には、特にクラウドバックアップが向いていると言えるでしょう。


その3.クラウドバックアップが向かない会社は?

 

・データを外に出せない
・データが消えても良いので、コストを抑えたい

上記の会社には向きません。プライベート構築か、NAS などへのバックアップが望ましいです。


その4. クラウドバックアップにデメリットはある?

 

クラウドバックアップすべてに共通のデメリットは、特にありません。
ですが、サービスによっては下記のデメリットがあります。

・セキュリティ不安
・ストレージコスト
・帯域の圧迫
・機器への負荷

 

・セキュリティ不安

これを払拭するためには、そのデータが保管されるデータセンターは信頼性が高いか、サービス側でデータと通信を自動で暗号化するか、データへアクセスできるのが誰か、このあたりが明確になっている必要があります。

よく「クラウドは流出する!」と不安になる企業様もいらっしゃいますが、すべてのクラウドにそういう危険があるわけではありませんし、社内においておけば絶対安心というわけでもありません。なお、クラウドバックアップのセキュリティ及び BackStore のセキュリティについては、このブログの2016年10月13日「【クラウドへのバックアップって安全?】バックアップ編」をご確認ください。

 

・ストレージコスト

ハイレベルな重複排除機能を用いておらず、かつストレージ容量での課金の場合、必要以上に費用がかかる可能性があります。この状況を回避するためには、どのような重複排除機能を搭載しているか、どこの容量で課金されるかを確認する必要があります。
なお、BackStore はブロック単位重複排除を搭載してはおりますが、バックアップ対象に選択したファイルの容量に準じてプランを決定します。

 

・帯域の圧迫

遠隔地のクラウドへデータを転送するため、帯域の圧迫は大きな懸念となります。その場合、上記と同じく、どのような重複排除を行うか、設定で制限することは可能かを確認する必要があります。

なお、BackStore は前述した通りブロック単位重複排除で、クラウドへ転送する容量を最低限にしています。また、バックアップに使用する帯域の制限も可能です。

 

・機器への負荷

バックアップを使用していると、機器が重くなって業務に支障をきたす…ということがあります。ユーザのパソコンやサーバの生産性を下げるバックアップは、推奨されるべきではありません。生産性が下がったことによる機会損失などは無論です。加えて、特にパソコンの場合、こういうバックアップはユーザがオフにしてしまい、結局バックアップが取れていなかった、ということがあります。

事前にテストを行い、実際の運用と同じように試用してみるのが良いでしょう。


その5. クラウドバックアップ導入の背景詳細

 

<ランサムウェア対策>

昨年大流行し、今年も衰える気配のないランサムウェア対策には、NAS や HDD、ファイルサーバは不適切です。

ランサムウェアは、感染した筐体と物理的に接続された、あるいは同一ネットワーク上にある筐体のデータ全てを暗号化します。そのため、NAS などにとっていたバックアップデータもすべて暗号化されてしまうのです。

クラウドやバックアップアプライアンスサーバであれば、ランサムウェアがアクセス権限を奪取することができないため、暗号化されることはありません。

ランサムウェア対策については、合わせて BackStore HP 内の「ランサムウェア対策」ページをご参照ください。

 

<BCP 対策>

災害やパンデミックなど不測の事態に備えるためには、「社外の強固なデータセンター」に構築され、かつ「必要であればどこからでもアクセスできる」クラウド環境が最適です。

BCP 対策というと、よく「このビルが倒壊するほどの地震があったら、業務継続どころではない」とおっしゃる企業様もいらっしゃいます。ですが、 NAS やファイルサーバが壊れるためにビルが倒壊する必要はありません。強い揺れや停電、スプリンクラー誤作動なども故障の原因となります。

BCP 対策のためには、特に担当者様が出社できない場合の復元シナリオなどを策定する必要があります。

 

<管理、運用の手間削減>

クラウドバックアップなら、機器の管理や運用の手間は必要ありません。たいていのクラウドサービスには Web 管理コンソールがありますので、各機器のバックアップ状況も、一括で管理・閲覧できます。わざわざ現場に出向く必要はほとんどありません。

データセンターを契約して定期的にメンテナンスを行ったり、社内に置いてサーバのための環境を整えたり、社員がちゃんと各々の HDD を管理しているかを確認する作業は全て不要になります。

 

<拡張性の確保>

企業のデータは日々増えていきます。特に成長著しい企業では、バックアップデータもすぐに膨大な数に上ってしまう可能性があります。クラウドバックアップであれば、ベンダーに連絡するだけで増量が完了します。管理者が手を煩わせる必要はほとんどありません。


まとめ

以上のように、クラウドバックアップは様々なリスクからデータを守り、バックアップ業務を効率化し、人的コストを軽減します。

ですが、そのメリットを感じない企業様には、クラウドバックアップは向きません。また上記に当てはまるとしても、多数あるクラウドバックアップの中で最適なサービスはそれぞれに異なります。

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【今更聞けない】クラウドバックアップに欠かせない重複排除とは?

あけましておめでとうございます。クラウドバックアップ BackStore チームです。

本年も宜しくお願い致します。

 

さて、本年最初の記事は、「今更聞けない 重複排除について」です。バックアップサービスのホームページを見ると、「重複排除(ちょうふくはいじょ)」という文字を多く見かけます。これは実際には何なんでしょう、そしてなぜこの機能が大きなアピールになるのでしょうか。

 

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その1. 重複排除とは?なぜクラウドバックアップに欠かせないの?

 

簡単に言えば、「すでにバックアップしたデータは、再度バックアップしない」ことです。

バックアップは、「データを復元できること」が目的なので、同じ内容のデータをいくつも持っている必要はないわけです。例えば、AデータをコピーしたA`データがあるとして、これを2つとも取ってしまうのは、時間やストレージの無駄になってしまいます。

つまり、クラウドバックアップにおけるメリットには、大きく下記があります。

・転送するデータを必要最低限にできるため、回線のスペックを気にする必要がない

・クラウドに保存する容量を必要最低限にできるため、世代を複数保存してもストレージを圧迫せず、優れた費用対効果で運用できる

 

その2. 重複排除には種類がある?

 

バックアップにおける重複排除には、大きく2種類あります。

・ファイル単位の重複排除

・ブロック単位の重複排除

 

1. ファイル単位の重複排除

全く同じ内容のファイルがすでにバックアップされている場合、そのファイルが再度バックアップされることはありません。ただし、少しでも変更されてしまえば、そのファイルもバックアップ対象になります。あまりメリットはありません。

2. ブロック単位の重複排除

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データブロック単位で差分を取得します。わかりやすく言うと、すでにバックアップしたエクセルファイルのセルを1つだけ変更した場合、そのセルだけがバックアップされます。

 

また上記以外にも、「重複排除の対象範囲」もサービスごとに異なります。

大きくは、「台数ごと」「ユーザごと」「組織単位」にわかれます。

「ブロック単位重複排除」で「組織単位」(グローバル重複排除と呼ばれます)にすると、会社全体で1つのデータブロックしか持たないということになります。例えば見積書のテンプレートを数十人、数百人が使っていたとしても、そのテンプレートがバックアップされるのはたった1回だけ、ということになります。

 

その3. BackStore は?

 

現在は「ブロック単位」の「台数ごと」です。ですが、もし「ブロック単位」の「組織単位」クラウドバックアップにご興味がある場合、お気軽にお問い合わせください。弊社でのお取り扱いがございます。

引き続き、本年もよろしくお願いいたします。

 

 

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【今更聞けない】イメージバックアップとは?

こんにちは、BackStore チームです。

寒暖差が激しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は「今更聞けないバックアップシリーズ第三弾」として、イメージバックアップとファイルバックアップの違いについてお伝えします。

なお、BackStore はファイルバックアップです。


その1. イメージバックアップとは?

 

イメージバックアップとはなんでしょうか。
ざっくり言えば、「OS をまるっとバックアップする」ことです。

なぜ「イメージ」とつくのかと言いますと、これはバックアップした複数のファイルやフォルダを「イメージファイル」にまとめるからです。

イメージファイルというのは、ファイルやフォルダの階層構造を保ったまま複製したデータのことです。

Windows などの OS には、標準でこのバックアップ機能が付いていることもあります。


その2. イメージバックアップのメリット&デメリット

イメージバックアップにはメリットとデメリットがあります。自社のバックアップ対象データや要件と合致するか否かを精査した上で実施していただければと思います。

【メリット】

  • 特定の状態に OS を丸ごと戻すことができる
  • バックアップ対象を選ぶ手間がない

まるっとバックアップを取っているため、ソフトをインストールしなおしたり、初期化してまた1から OS を設定する手間はありません。再設定が面倒なアプリケーションや OS を使用している場合、イメージバックアップは最適です。

【デメリット】

  • 復元には同じ OS が必要
  • WAN を超えるために別途転送用サーバや VPN などが必要

イメージバックアップは「まるっと取り、まるっと戻す」機能です。
そのため、復元するためには、バックアップしていた機器と同じスペックのものが必要です。

また、元々 LAN 内で行うことを想定されているため、WAN を超えたバックアップのためにはある程度の設備を用意する必要があります。なお、イメージバックアップは1ファイルあたりの容量が大きくなりがちなため、それらの設備なしに WAN を超えることは、通常推奨されていません。

 


その3. ファイルバックアップは?

ファイルバックアップの場合、その名の通りファイル単位でバックアップします。

【メリット】

  • バックアップしたいファイル / フォルダや、戻したいファイル / フォルダを都度選択することができる
  • 異なるスペック・OS の機器へも復元できる(ファイル種類等による)
  • 遠隔地へもバックアップできる(サービスによる)

ファイルバックアップは、その名の通り「ファイル単位」でバックアップをとります。
そのため、「本当に必要なファイル」のみを選んでバックアップ・復元することができます。

これにより、バックアップ・復元にかかる時間を最小限に抑えることができます。また、(BackStore のように)容量に応じた料金体系のバックアップサービスを用いる場合、バックアップコストを最適化することも可能です。

【デメリット】

  • 環境まるごとを戻すことができない

アプリケーションや OS の設定などは1から行う必要があります。


まとめ

当然、どちらの方がより優れている、とは言えません。

ワードやパワーポイントしか使わないのにイメージバックアップを選択することはあまり意味がありませんし、細かく設定したアプリケーションなどを稼働させている場合にファイルバックアップを行うことは、ダウンタイムの引き伸ばしにつながります。

なお、BackStore は冒頭で述べた通りファイルバックアップですが、弊社ではイメージバックアップのご相談も受け付けております。

どちらが良いのかなどお悩みの企業様は、ご連絡ください。

パソコン・サーバ・NAS を東京・沖縄へバックアップ→ BackStore
AWS クラウドへのパソコンバックアップを500円から→ Backpulse

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【今更聞けない】差分バックアップと増分バックアップの違いとメリット

こんにちは、BackStore チームです。

お盆シーズンも中盤に差し掛かりましたが、いかがおすごしでしょうか。

さて今回は「今更聞けないけど気になる」シリーズ第一弾として、差分バックアップと増分バックアップの違いについて整理したいと思います。

 

 

blog-differencebackup


その1. 差分バックアップと増分バックアップの共通点

 

・最初に全てのデータをバックアップする(フルバックアップ)

・その後は変更・追加のあった箇所をバックアップする


その2. 差分バックアップと増分バックアップの相違点

 

差分と増分で違うのは、2回目以降にバックアップするデータの量です。

差分では、初回フルバックアップから変更・追加のあった箇所を毎回バックアップします。
対して増分は、前回行われたバックアップから変更・追加のあった箇所をバックアップします。

詳しくは下記の図をご覧ください。

 

blog-differentialbackup

 

 

 

blog-incrementalbackup


その3. メリット・デメリット

 

差分バックアップのメリット‥

  • 復元時には初回分+差分の2データのみを繋ぎ合わせれば良いので、サービス側の処理が簡易

差分バックアップのデメリット‥

  • 1回あたりのバックアップ時間が長い
  • 世代を複数残す場合、容量を圧迫する

 

増分バックアップのメリット‥

  • 1回あたりのバックアップ量を少なくできる
  • 世代を複数残しても容量を圧迫しない

増分のバックアップのデメリット‥

  • 復元時、複数のデータブロックをつなぎ合わせる必要があるため、作業が複雑になる

その4. つまりどういうこと?

 

差分バックアップが望ましい場合‥

仮にテープや HDD にバックアップを取っていて、世代などを担当者が手動で管理している場合、差分バックアップの方が望ましいでしょう。増分バックアップだと、世代の管理が煩雑になる上に、1回分のバックアップが失われただけで、それ以降のデータを復元できなくなる可能性があるからです。

 

増分バックアップが望ましい場合‥

クラウドなどで自動化されたバックアップ・復元の場合、使い勝手は増分バックアップの方が優れています。1日に1回以上バックアップを取る場合も同様です。
この増分バックアップは、時間が少なく済む上に回線への圧迫も最小限に抑えられます。さらに、多くの世代を残しても容量は圧迫されません。

復元も、ユーザからすれば戻したい時点の日付を選択するだけなので、簡単です。


その5. BackStore は?

 

増分バックアップです。

BackStore はブロックレベルで前回からの変更・追加を検知し、バックアップします。
(エクセルのセルを1つ変更したとしたら、バックアップされるのはそのセル1つだけ、というイメージです)

転送される容量が最小限=回線に負荷がかからないため、バックアップのために専用回線を引く必要などはありません。

 

またクラウドバックアップのため、復元は戻したい日付を選択するだけです。
データブロックが欠けてしまうということもありません。


その6. 最後に

 

増分と差分、どちらがより優れている、というものではありません。
何をバックアップしたいのか?どのようなバックアップを用いているのか?など、要件によって変わってきます。

自社に最適なバックアップをお選びください!

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