
あけましておめでとうございます。クラウドバックアップ BackStore チームです。
本年も宜しくお願い致します。
さて、本年最初の記事は、「今更聞けない 重複排除について」です。バックアップサービスのホームページを見ると、「重複排除(ちょうふくはいじょ)」という文字を多く見かけます。これは実際には何なんでしょう、そしてなぜこの機能が大きなアピールになるのでしょうか。
その1. 重複排除とは?なぜクラウドバックアップに欠かせないの?
簡単に言えば、「すでにバックアップしたデータは、再度バックアップしない」ことです。
バックアップは、「データを復元できること」が目的なので、同じ内容のデータをいくつも持っている必要はないわけです。例えば、AデータをコピーしたA`データがあるとして、これを2つとも取ってしまうのは、時間やストレージの無駄になってしまいます。
つまり、クラウドバックアップにおけるメリットには、大きく下記があります。
・転送するデータを必要最低限にできるため、回線のスペックを気にする必要がない
・クラウドに保存する容量を必要最低限にできるため、世代を複数保存してもストレージを圧迫せず、優れた費用対効果で運用できる
その2. 重複排除には種類がある?
バックアップにおける重複排除には、大きく2種類あります。
・ファイル単位の重複排除
・ブロック単位の重複排除
1. ファイル単位の重複排除
全く同じ内容のファイルがすでにバックアップされている場合、そのファイルが再度バックアップされることはありません。ただし、少しでも変更されてしまえば、そのファイルもバックアップ対象になります。あまりメリットはありません。
2. ブロック単位の重複排除
データブロック単位で差分を取得します。わかりやすく言うと、すでにバックアップしたエクセルファイルのセルを1つだけ変更した場合、そのセルだけがバックアップされます。
また上記以外にも、「重複排除の対象範囲」もサービスごとに異なります。
大きくは、「台数ごと」「ユーザごと」「組織単位」にわかれます。
「ブロック単位重複排除」で「組織単位」(グローバル重複排除と呼ばれます)にすると、会社全体で1つのデータブロックしか持たないということになります。例えば見積書のテンプレートを数十人、数百人が使っていたとしても、そのテンプレートがバックアップされるのはたった1回だけ、ということになります。
その3. BackStore は?
現在は「ブロック単位」の「台数ごと」です。ですが、もし「ブロック単位」の「組織単位」クラウドバックアップにご興味がある場合、お気軽にお問い合わせください。弊社でのお取り扱いがございます。
BackStore では、サーバ特化型バックアップ(Phoenix)、エンドポイント特化型バックアップ( inSync )が組織単位の重複排除です。小容量型バックアップ(CrashPlan)は台数ごとの重複排除です。
サーバ特化型バックアップ(Phoenix)は、組織単位重複排除(グローバル重複排除)後の容量が課金対象となります。サーバに2TB保存されていたとしても、クラウド側で1TB しか保存されなければ、1TB 分の料金だけで利用できます。
台数は無制限・仮想物理対応のため、コストを抑えて全社のサーバを保護します。
引き続き、本年もよろしくお願いいたします。
バックアップ基礎知識 News - Tags: クラウドバックアップ, バックアップ, 今更聞けない, 重複排除