
こんにちは、BackStore です。
かぼちゃのお菓子が美味しい季節になってまいりましたが、いかがおすごしでしょうか。
その0. PC プラン
突然ですが本日、BackStore の PC プランを改定しました。
(2017/08/29 追記:上記のプランは現在新規受付を停止しております。
PC のバックアップは、BackStore by inSync をご利用ください)
より大容量を、そしてよりたくさんのパソコンをバックアップしていただけるようになっております!
バックアップ対象の台数が60台以上、総容量が1TBを超える場合、通常のクラウドプランよりもお得になります。なお、「そんなにバックアップしない。パソコン1台でいい。」という方には、通常の BackStore クラウドプランの他に、弊社他サービス「Backpulse」もおすすめです。
さて、今回の価格改定にちなんで?、今回は「ノートパソコンのバックアップ」についてお話ししたいと思います。
その1. ノートパソコンのバックアップの特異性・必要性って?
ノートパソコンのバックアップで気をつけるべきは、その「特異性」です。
・低スペック
サーバに比べてはもちろん、デスクトップパソコンに比べても、ノートパソコンはスペックが低くなりがちです。スペックの高いサーバでは優れた性能を発揮するバックアップソフトも、ノートパソコンではいたずらに負荷をあげるだけになってしまうかもしれません。
・従業員の領域
システム責任者の管理下に置かれたサーバとは違い、ノートパソコンはシステム管理者の手が行き届きにくくなっています。そのため、バックアップはつい従業員任せになってしまうこともしばしばです。しかし会社のデータをしっかり守るためには、何を、どこに、どの頻度でバックアップし、どのくらいの世代を保存するかなどのルールを徹底する必要もあります。
・晒されるリスクの数とデータの重要性
特に外出の多い社員の場合、本当に大切な顧客データや作業中のデータはノートパソコンの中にしかない場合がほとんどです。いちいち VPN に接続し、ファイルを上げることが煩わしいからです。
ですが、外へ持ち出されるということはすなわち、盗難や紛失、脆弱な Wi-Fi に接続することによるマルウェア感染の危険などに常に晒されているということなのです。いくら従業員個々人に近いノートパソコンの中のデータであるとはいえ、それらはすべて会社の資産です。
その2. ではどんなバックアップがいいの?
ノートパソコンのバックアップでは、「ユーザ視点」と「管理者視点」の両方が必要です。どちらが欠けても不完全なバックアップになってしまい、データを守るどころか、却って危険にさらしてしまうことにつながりかねません。
<ユーザ視点>
・煩わされない
・場所や時間を選ばない
<管理者視点>
・すぐにバックアップ情報を確認できる
・OS 混合環境においても管理が容易である
・常にセキュリティが担保されている
その3. ユーザ視点
ユーザの声は大事です。仮にユーザにとって使いづらいバックアップであった場合、あるいはユーザの希望を叶えられないバックアップであった場合、悲しいですが、ユーザはバックアップを行いません。
3-1. 煩わされない
これはすなわち、ユーザの操作を一切必要とせず、日中の業務中も負荷を上げないことを指します。
継続的なバックアップのために、ユーザによる操作を毎回必要とする運用はお勧めできません。ユーザの業務を阻害することによって彼らの生産力を損ねてしまいますし、そもそもその操作を全員が完全に行うかどうかは疑問です。
また、負荷が上がりユーザの業務を阻害するのも望ましくありません。その場合、ユーザはバックアップ機能を停止し、自らの業務に専念してしまいます。
継続的なバックアップを実施するためには、ユーザの手を借りずに自動でバックアップを行い、かつ機器の負荷を上げないことが重要です。
3-2. 場所や時間を選ばない
ユーザの仕事が場所や時間を選ばない以上、バックアップも選んではいられません。
脆弱な WiFi 環境でも、出張中でも、バックアップや復元を止めないようなサービスを選択することが重要です。
もちろん、機器の負荷を上げてはいけません。
その4. 管理者視点
ユーザが気軽に使えるサービスであっても、管理が難しければ、予期せぬリスクを招く可能性があります。また、バックアップ管理に時間を取られてしまい、本業に手が回らないという事態になりかねません。
4-1. すぐにバックアップ情報を確認できる
パソコンバックアップの管理では、100台、1000台が対象であっても、誰がどのデータを、どのくらいバックアップしていて、進捗はどのくらいか、などの情報をすぐに確認できることが大切です。
管理画面やレポートメールなどの機能があるサービスを選択することが望ましいでしょう。
4-2. OS 混合環境においても管理が容易である
OS ごとに用いるサービスが違うのは面倒です。サービスごとに管理画面が分かれてしまうだけではなく、サービスの使用やバックアップの仕方、復元の方法などが異なるため、管理が煩雑になります。
その上サーバのバックアップを別途行っている場合、話は余計にややこしくなります。
すべての OS を一括で管理できることが望ましいです。
4-3. 常にセキュリティが担保されている
前にも述べたように、ユーザ視点では、どこでもバックアップや復元ができることが重要です。
場合によっては、セキュリティの担保できない WiFi を使ってバックアップする場合もあるでしょう。
どんな時でも会社のデータを守るためには、サービス側で自動でデータと通信を暗号化するサービスが望ましいでしょう。バックアップのために別途 VPN を構築し、常にそれを使わなくてはいけない場合、セキュリティは担保されますが、使い勝手を損なうことになってしまいます。
最後に
会社のパソコンには、重要なデータが保存されています。そのデータをバックアップする場合、これらの事項を考慮に入れながら、自社に最適なサービスを選択する必要があります。
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