クラウドバックアップは怖くない?よくある思い込みと実際のメリット

こんにちは、BackStore です。

多くの企業担当者から、「クラウドは用いたくない」という声を多く聞きます。 なぜクラウドバックアップを使いたくない、怖いと思うのでしょうか。 なぜ自社の棚の上に置かれた NAS や、社員誰もがどこにあるのかを知っていてアクセスできる サーバの方が、厳重なデータセンターで何重にも冗長化されたサーバよりも「安全」だと思うのでしょう。

今回は、クラウドバックアップに関する「思い込み」とメリットを整理していきたいと思います。


クラウドバックアップって怖い?よくある3つの思いこみ

その1. 自社以外の人間もデータにアクセスできる?

一部のクラウドベンダーは、暗号鍵をクラウドで保管していません。そのため、データにアクセスできるのはユーザだけです。またデータ自体も暗号化され、クラウド内に保存されます。 ただし、暗号鍵をクラウドで保管している場合は注意が必要です。クラウドベンダーが企業のデータにアクセスできる可能性があります。

なお Saas ではなく自社で構築する場合、設定方法を誤ると、データが全世界に対して公開される危険があります。最新の注意を払い、限られた人間しか操作できないようにする必要があります。

「暗号鍵」「暗号化機能」に関して明確でない SaaS クラウドバックアップは避けるべきです。 ただし、それらを搭載しているクラウドバックアップは、企業の求めるセキュリティ要件を満たしています。

 

その2. データを盗まれる?

社外の人間が容易にデータにアクセスできないことは、前の項目で説明しました。では、社内の人間はどうでしょうか。国内で起きた情報流出事件の多くが、実は社内サーバから USB などで データを直接抜き取ったことにより起こっています。

クラウドバックアップサービスの一部は、データの動きをログとして残します。誰が、いつ、なんのデータを復元したか、バックアップしたか、設定を変更したのかなどが記録されます。仮に社内の人間が大量にデータを復元した場合も、事象が起きた時刻と影響範囲を特定することが可能です。また、一般ユーザが他のユーザのデータを復元・アクセスすることは不可能です。

 

その3.  通信が遅い ?

同一 LAN 内のバックアップと比べて、WAN を超える場合は、通信速度が懸念されます。この懸念の解決策は下記の 2 つです。

1) クラウドへあげるデータを最小限にする
2) 一度社内のサーバに溜めた後、クラウドへ適宜同期する

1 は、「バックアップ対象にするデータを減らす」ということではありません。一度バックアップしたデータブロックは二度とバックアップしない「重複排除」機能を有したサービスであれば、これを実現することができます。
2 は、比較的多くのサービスで用意されているオプションです。対象が少ないのであれば不要ですが、数 TB 以上の変更の多いデータをバックアップする場合は必要になります。


クラウドバックアップがもたらすメリットとは?

その1. 何も構築する必要がない

初期導入時も、データ増加に伴う増設時も、ユーザは何も構築する必要がありません。サービスに申し込むだけで、最高レベルの設備とセキュリティを有したバックアップ環境を使用することができます。人的コストや設備費は一切不要です。

 

その2. 管理工数を大幅削減

主要なクラウドバックアップは、たった1人でも運用が可能な設計となっています。自動でバックアップを取得するものであれば、日々の手動操作は不要です。また、遠く離れた拠点のバックアップの状況も、自分のデスクから簡単に確認が可能です。またサービスによっては、バックアップのスケジュールや対象変更なども web から行うことができます。

 

その3. すぐに増やせる

企業のデータは日々増え続けています。また事業の拡大に伴い、拠点や支社を新設することもあるでしょう。そのような場合でも、バックアップ機器の増設や新規構築は一切不要です。 クラウド側のストレージを 1TB から 10TB へ増量することも、ただベンダーに申し込むだけで 完了します。特別な IT の知識も、増設に費やす時間もすべて要りません。

 

その4. どこからでもアクセスできる

社内からしかアクセスできない環境は一見安全ですが、災害などには対応できません。 クラウド環境にバックアップをしていれば、有事の際も、出張中の社員や国外拠点の社員を含む全員が等しく事業を継続することができます。仮想サーバのバックアップであれば、クラウド上に DR 環境を構築することも可能です。


最後に

世界の政府機関や金融機関、また多くの日本企業が、パブリッククラウドやパブリッククラウドを基盤とした SaaS サービスを利用しています。 「なんとなく」クラウドは不安だから選択肢から外すのではなく、何が不安なのか、それを解消 するサービスはないのかを一度考えてみても良いのかもしれません。多くの企業が、クラウドの拡張性や利便性、 安全性を利用して高い事業継続性を保持しています。

最適なバックアップを選択するためのポイント

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