【クラウドバックアップ】HPに書いてない!けど導入前に気をつけるべき2ポイント

こんにちは、BackStore です。

弊社を始め日本中でインフルエンザが流行っていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、クラウドバックアップサービスのホームページを見ると、色々と良いことがたくさん書いてあります。その中でどこを選定基準にするか、は企業によって異なるでしょう。ですが、どうしてもクラウドバックアップ事業者が書けない、でも利用者側は知っておくべきことがあります。

それは、「実際どのくらいの負荷がかかるのか」「実際どのくらいの速度なのか」ということです。この2つは、回線や機器スペック、バックアップ対象のデータ容量や種類に左右されるため、サービス側も正確には出せません。いくらサービス側が「負荷の低い設計」「転送容量が最小限だから時間も抑えられる」と言っても(BackStore でもこの両方を謳ってますが‥)、自社環境では実際にどうなのか、はやはり試さないとわかりません。

では、この2項目は、利用者にとって本当に大切な事なのでしょうか。


その1. 負荷

 

これはパソコンのバックアップでは特に重要です。変更が頻繁に行われないサーバのバックアップであれば、業務が行われていない深夜にスケジュール設定するなどの方法で「どうにか」することは可能です。

ですが、従業員が日常の業務を行う、つまりデータの変更が頻繁に起こるパソコンのバックアップは、できれば数十分から数時間単位でバックアップを行いたいところです。そのバックアップが機器の負荷を上げ、業務に支障が出てしまう、というのでは、本末転倒です。

ちなみに、特に「重複排除」を行う場合に機器の負荷が上がりやすいです。これはバックアップ容量を最低限にすることができますが、一方、バックアップ対象のファイルすべてをスキャンし変更箇所を検知するため、うっかりすると機器に負荷をかけやすいのです。

BackStore は、機器の負荷を上げないために、このスキャンの深度を3回に分けています。すなわち、細かい変更まですべて検知するような深いスキャンは1日〜数日毎に行い、毎バックアップごとにはそれよりも浅いスキャンに止め、負荷を上げないようにするのです。

が、やはり、機器のスペックやバックアップ対象の容量・ファイル数・種類によって変わってきてしまいます。なお、BackStore では最後の手段として「CPU 利用率の制限」をかけることも可能です。


その2. 速度

 

負荷も高くて速度も遅い、というのは問題外です。必要以上に存在感を出し、ユーザの生産性を下げるようなバックアップは選択するべきではありません。

速度には「バックアップ」「復元」の両方があります。バックアップの速度を問題にする場合(負荷がかからないとして)、問題となるのは「バックアップデータの鮮度」かと思います。例えば15分毎にバックアップを走らせていたとしても、1回のバックアップに1時間かかるのであれば、当然データの鮮度は落ちます。

また、夜中に限定したいのに、夜の内にバックアップが終わらない!というのも困ります。

復元の速度を問題にする場合は、言わずもがな「ダウンタイム」が関わってきます。これも、例えば BackStore であれば、1ファイルあたりの容量が少ない場合は、割合すぐ復元できるのです。が、1ファイル数十 GB になる場合、相応の時間がかかります。

無論速度は回線の質と保存先との距離も問題になってきますので、正確に測るのは難しいですが、導入前にある程度の目安がついていると安心です。


その3. 加えて‥特に注意すべきバックアップ対象

 

この2ポイントに関連してですが、特定のファイルに関しては特に注意が必要です。基本的には、オフィス系のファイルのみのバックアップであれば、速度も負荷もそこまで気にする必要はありません(少なくとも BackStore の場合は)。

・画像や動画

・他サービスでバックアップされたファイル

上記は重複排除や圧縮がかかりにくいです。これは BackStore に限ったことではありません。画像や動画は、オフィス系のファイルと比べて細かい変更を検知しづらいのです。また他サービスでバックアップしたファイルをさらにバックアップする場合(例えばイメージバックアップファイルをクラウドへバックアップする場合)、これは既に圧縮がかけられているので、そのファイルをさらに圧縮する、というのは、なかなか難しいのです。

特にバックアップ対象が上記の場合は、単純に金額や記載された機能で決めるのではなく、実際の環境でトライアルを行うことが大切です。


最後に

 

巷には様々なクラウドバックアップサービスが溢れています。やはり一番に目につくのは価格ですが、バックアップは基本的に日々ずっと使うものです。実際の使い勝手をちゃんと確かめてから導入を決めることも大切です。

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