BackStore は、CAD ファイルなど業務に欠かせないデータを多数保持する建築・設計業界にも多く導入されている。
クラウドバックアップを導入するきっかけとしては、2011年の震災が多く挙げられる。だが自社で BCP 対策のための遠隔地バックアップを構築するためには、データセンターの場所代やサーバ構築、回線費用などで年間数千万円規模のコストがかかってしまうこともある。そのために長い間検討がストップしている、という企業も少なくない。
一方クラウドバックアップであれば、費用を10分の1程度に抑えられる上、構築や運用の手間も最低限にすることができる。
ある建設コンサルタント会社は、日本全国に点在する事務所のパソコン 100 台以上を BackStore でバックアップしている。バックアップ対象としているのは、主に CAD データや報告書、調査データなどである。特に CAD データは1つのファイルの容量が大きいため、BackStore のブロック単位での重複排除は大きな魅力であった。
重複排除があれば、変更した部分のみがバックアップされるため、数 GB のデータをバックアップ対象にしていても、変更した箇所が 10KB であれば、10KB しかクラウドへは転送されない。
BackStore には Web 管理コンソールがあるため、遠隔地のパソコン管理も容易に行うことができる。バックアップ進捗だけでなく、何を、どのくらいバックアップしているか、どのような設定を行っているかなどの確認が可能だ。また、管理コンソールから特定のパソコンへデータを復元することも可能なため、他拠点からの「データを復元してほしい」という要望にも迅速かつ容易に答えることができる。