■導入サービス:Phoenix(サーバ向けバックアップ)
株式会社ディー・ティー・ピーはアパレル向けに管理システムや販売システムを開発・提供しています。全国の顧客に提供しているサービスを稼働しているアプリケーションサーバやデータベースサーバは、データセンターで管理しています。このサーバのバックアップを改善するために、BackStore by Phoenix を採用しました。
以前は同一データセンター内の別サーバにバックアップし、3世代を保管する運用でした。
ですがある時ファイルが破損してしまい、その破損したファイルを気づかずにバックアップしてしまいました。3世代のみを保存し、毎日バックアップを取る運用の場合、休日を挟んだり、ファイル破損の発見が遅れると、バックアップしていても健全なファイルを復元できない危険があります。
また、顧客から数ヶ月前のデータの復元を希望されることがありましたが、3世代のみだと、要望に応えられない場合が多くありました。以前の運用では、十数TBほどのデータを毎回フルバックアップしていたため、単純に世代数を増やすという解決方法は現実的ではありませんでした。
さらに以前の運用ではバックアップ先が同一データセンター内であったため、社内外から BCP 対策の面で遠隔地バックアップへの要望が上がっていました。株式会社ディー・ティー・ピーはこれらの課題を解決するため、遠隔地へのバックアップを検討し始めました。
Web 上での調査を開始し、「クラウドバックアップ」で上位表示された BackStore に連絡をしました。製品詳細を聞き、従来の課題を全て解決できるということがわかりました。
まず特許済みのグローバル重複排除によりバックアップデータを圧縮できること、世代管理が無制限にできることで、現在の「3世代しか取れない」「欲しいデータが復元できない場合がある」という状況を改善できます。また非常に高いデータ耐久性を持つ AWS 上にバックアップできるため、万全な BCP 対策も行うことができました。
さらに、費用対効果の高さも決め手の一つでした。 グローバル重複排除をし、圧縮したデータが課金対象となるため、大容量データのクラウドでの複数世代管理も、費用を抑えた運用が可能でした。またクラウドのため、バックアップサーバの筐体費やデータセンター費用などが不要です。
「今までは、遠隔地バックアップの必要性は感じつつも、コストがネックで導入に至りませんでした。ですが Phoenix はその点もクリアしていました。」(佐藤氏)
検討から1ヶ月程度で導入に至りました。 トライアルアカウントでは、実際の環境でちゃんとバックアップが取れるか、世代を複数保存した際にクラウド側の容量を圧迫しないか、復元ができるかなどを検証しましたが、どれも問題ありませんでした。
「当初、「クラウドバックアップは面倒そう」というイメージがありましたが、Phoenix は導入も運用も簡単で手軽でした。 まず導入ですが、ネットワークの煩雑な設定なども不要で、手軽に始めることができました。基本的にはサーバにエージェントソフトをインストールして設定を行うだけなので、30分程度で完了しました。」(新井氏)
Phoenix を導入したことで、日々の運用も楽になりました。一度設定してしまえば、自動でバックアップが動作します。ほとんど行うべき操作はなく、数日に一度、念のため web 管理コンソールからバックアップの状態を確認するだけです。
「以前の運用では、バックアップが成功しているかの確認やログの取得、復元なども全てサーバに入って行わなければなりませんでした。今では、Web の管理コンソールから全て行うことが可能です。バックアップが成功しているかは一目で確認できる他、バックアップの開始や復元なども管理コンソールから行えます。また、グローバル重複排除と圧縮のおかげで、9TB のファイルを複数世代管理していても、クラウド側に実際に保存されているのは 1TB 程度です。さらに、安全なクラウドへ複数世代が保存されているということで、安心感も変わりました。」(新井氏)
現在は、10台ほどのサーバのうち、優先的にデータベースサーバ 6台をバックアップしています。今年中には、10台のサーバ全てを Phoenix でバックアップしたいと考えています。従来のバックアップも継続して運用はしていますが、暫時的に保存する世代を減らし、ゆくゆくは Phoenix でのバックアップに一本化する予定です。
社名: | 株式会社ディー・ティー・ピー |
---|---|
本社: | 東京都港区赤坂2-14-5 Daiwa赤坂ビル 3F |
代表者: | 岡留 嘉伸 |
設立: | 平成2年3月3日 |
事業内容: | システム開発・運用 |
HP: | http://www.dtpnet.jp/ |